『えんとつ町のプペル』を見てみた感想

はじめに

どうも、ミーロです。
今回は映画『えんとつ町のプペル』を見てきたので、感想や気になった点を書いていきたいと思います。

映画『えんとつ町のプペルとは』

2016年に発売された絵本『えんとつ町のプペル』と連動したアニメ映画で、2020年12月25日からアニメ映画として公開された。全10章ある物語のうち、絵本版では3・4・5章を描かれている。

本作の内容は、えんとつから出る煙で空が見えないえんとつ町に住む煙突工のルビッチが謎の生き物(?)プペルと出会い、町の秘密を解いていくという内容になっている。

本作は興行収入24億、観客動員数170万人を超す映画ですが、ネットでの評判はやや不評となっており、ネットでの叩き行為を行う所謂アンチが多い映画となっている。今回は、なぜこの映画にアンチが多いのかを、私の主観を混ぜつつ()書いていく。

感想

実際に映画を見た第1印象は言うほど悪くはない、といったところだった。ストーリーはファンタジーに富み、映像はSTUDIO4℃(有名どころだと天才ビット君や映画『ハーモニー』)らしくスチームパンクの香りがした。
しかし、冷静に分析してみると、部分部分で気になる要素が見つかり、思い出せば思い出すほど釈然としないしこりのようなものが残った。
以下に気になって点を挙げていく。

以下、ネタバレを含みます

気になった点

世界観

舞台は海とえんとつから出る煙によって外界から隔絶されたえんとつ町。映像としてみるとややスケールが小さく見えるものの、そこは閉鎖的な町を表現しているととれる。

観客に世界観を示す方法は、大きく分けて2種類ある。ナレーションによって世界観の説明をする作品と、その世界に生きる人・起こる物事から観客が読み取る作品の2種類だ。そしてこの作品は後者にあたる。
しかし、私がこの作品を見ても、どうにも世界観の読み込みができなかった。これは私が絵本を読まずに映画だけを見たせいかもしれないが、それにしても描写が少なかったように思える。例えば、冒頭のプペルがゴミ人間と呼ばれ、逃げるシーン。ここを見ると、この世界には人間以外のなにかが生きており、そのなにかと間違えられてるのではないか。その場合、現在私たちがいる世界とは違い、魔法などがあるのか(プペルは明らかに生物の構造をしていない)、などの点が気になるが、本作はそこの説明が一切なされない。
また、人々がえんとつの存在に対して全く疑問を持っていないように描かれていたのも気になる。宗教的にそこに触れるのはタブーとかならわかるが、その描写もなし。カモフラージュ的な説明もなしに話が進んでいき、釈然としなかった。

序盤の描写

物語序盤、主人公ルビッチがプペルと一緒に地下へ行き、トロッコなどを使うアクションシーンがある。ここの尺は(体感)5~10分ほどあったが、その間、ストーリーは全く進まなかった。
私が見ている限り、このシーンは見せたい描写(暴走するトロッコでのアクションシーン、鉄骨を使ったピタゴラスイッチ)をやりたかっただけに感じられた。
このシーンを作るなら、ほかに説明すること(上記に挙げた世界観の設定)があると思う。せめてこのカットを作るなら間にルビッチとプペルの友情が育まれるシーンを挟んでほしかった。

その他

このほかにも突っ込みどころが多くあり、章分けしていくときりがないので箇条書きで書いていく。

・主人公とプペルについて

仲良くなる過程が腑に落ちなかった。主人公が友達がいなく、友達が欲しかったのならわかるが、それなら途中で絡んできたアントニオ達の存在がわからない。公式サイトには元友達とあるが、それなら仲直りの手伝いとかのほうが良かったのではないか。

・プペルが海の何かを呼んだシーンについて

結局何を呼んだのかがわからないまま終わった。海から出てきた船だったのなら、その理由が欲しかった。

・プペルの心臓について

あ れ な に

・回想シーンについて

回想シーンが長い。あと回想シーンが長い。そして回廊シーンが長い

etc…

 

最後に

ここまで長々と書いてきましたが、感想を一言にまとめると『壮大に何も始まらない映画』

…という感じで、どの部分をとっても「もうすこしどうにからならなかった?」という感想しか出てこない映画でした。これはアンチも出てくるわ

と、いうことで今回はここらへんで。

ではでは、まだどこかで~|゚∀゚)ノ)))) ババーィ